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-名誉毀損を巡る様々な考察-「ものつくり屋」(9/5-17:03)No.32016
 ┣名誉毀損を巡る様々な考察(2)-「ものつくり屋」(9/5-17:37)No.32018
 ┃┣Re:名誉毀損を巡る様々な考察(2)-ko(9/6-01:34)No.32064
 ┃┃┣現行法の不備?-Beyond(9/6-03:19)No.32067
 ┃┃┃┗Re:現行法の不備?-ko(9/7-00:16)No.32159
 ┃┃┃ ┗Re:現行法の不備?-Beyond(9/7-10:02)No.32206
 ┃┃┗自分の表現したことに責任がとれない場合は仕方ない-「ものつくり屋」(9/6-06:03)No.32075
 ┃┃ ┗Re:自分の表現したことに責任がとれない場合は仕方ない-ko(9/7-00:33)No.32162
 ┃┃  ┗Re:自分の表現したことに責任がとれない場合は仕方ない-「ものつくり屋」(9/7-06:30)No.32183
 ┃┣名誉毀損を巡る様々な考察(3)-「ものつくり屋」(9/6-06:24)No.32076
 ┃┃┗Re:名誉毀損を巡る様々な考察−その他1-北(9/6-21:26)No.32143
 ┃┗右事実が真実であることが証明されなくても-ハラケン(9/6-19:27)No.32133
 ┃ ┗真実の証明-Beyond(9/6-20:58)No.32142
 ┃  ┗伝聞問題と考えてみましょう-「ものつくり屋」(9/7-09:05)No.32192
 ┣実例の解析でも-「ものつくり屋」(9/7-16:35)No.32253
 ┗ageの代わりに様々な法律説明-「ものつくり屋」(9/10-17:07)No.32499


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32016名誉毀損を巡る様々な考察「ものつくり屋」9/5-17:03

こんにちは、皆さん。

2chの掲示板の掲示板における日本生命の記載に関して削除の仮処分が出
た影響でしょうか、掲示板への書き込みに関する名誉毀損などの議論が突然
あわただしくなってきました。へっぽこ法律読みの私めも、ゆるゆると法律
や判例などをひもとき始めました。まだまだ、頭が未整理なのですが、私の
スピードで完全に整理するまで待っていては、旬の話題が通り過ぎるどころ
か私の寿命の方が危ないので、まあ様々な雑学と言うことで書き込んで見ま
しょう。皆さんから興味のある部分を指摘して頂くと、その部分を中心に調
べたりもしてみたいと思いますので、レスをよろしく。

雑学1 刑事訴訟と民事訴訟

名誉毀損には刑事訴訟と民事訴訟があります。刑事は、この掲示板でも良く
話題になる刑法第230条でして、公共の利益を図る場合の特例として第2
30条の2というのが有ります。一方民事訴訟は民法の第709条及び第7
10条の「権利侵害の賠償」に関する訴訟です。また、第723条では、回
復措置に関しても裁判所が命ずる事ができます。刑事訴訟は「相手を罰した
い場合する訴訟」、民事訴訟は「相手から賠償を受け、回復措置を図りたい
場合にする訴訟」と考えるとよろしいでしょう。

雑学2 名誉と根拠の摘示

厳密には、「人が品性徳行等の人格的価値について、社会から受ける客観的
評価・声望のこと」だそうです。つまり法の教条的解釈をするなら、自分が
「名誉を傷つけられた」と感じても(名誉感情の毀損)、社会的評価が下が
らなければ名誉は毀損されない事になります。

この部分では、「常識」を持って法を読む必要があります。この掲示板でも
「理由を示さない書き込み」は信頼されませんが、社会でも「悪徳であると
いう根拠を示さずに悪徳と触れ回」っても、なかなか相手の社会的評価を下
げるのは難しい面があります。どちらかというと、言っている本人の「社会
的評価」の方が下がったりしますね。つまり、人の社会的評価を下げようと
すると「何らかの根拠を摘示する」事に成るわけです。

従って、根拠を摘示しないとなかなか名誉毀損は犯しにくい犯罪です。ただ
これには別な面がありまして、刑法では第231条の「侮辱罪」があります
し、民法でも「人格権の侵害」として賠償が命じられる場合もあります。

雑学3 毀損するためには

名誉を基本的に「社会的評価」と考えるなら、それを傷つけるためには、社
会的に行わなくてはなりませんね。そうすると、二人きりで言い合った場合
なんかでは名誉毀損は犯せませんね。社会的評価が下がるためには、それな
りの広い範囲への情報提示が必要です。

従来、名誉毀損の多くは、原告が個人で被告が出版社やラジオ・TVである
事が大変多いのです。これは、「手段を持っている」という事が大きい訳で
すね。従来、個人というのは名誉毀損を犯すための手段に不自由だった訳で
す。もちろん、小さなコミニュティーでは可能ですね。町内会の寄り合いで
悪口の流布が行われたのが名誉毀損となった判例なども有るようです。

下部ツリーに続けてみます。


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32018名誉毀損を巡る様々な考察(2)「ものつくり屋」9/5-17:37

記事番号32016へのコメント
雑学3 毀損するためには の続きです。

インターネットの時代と成ったことで、個人がやっと名誉毀損を犯すための
手段が手に入ったといえる訳です。個人が気楽に「根拠を示して人の名誉を
傷つける」事ができるように成ったわけです。

でもって、面白い現象が起こるわけです。つまり「社会的評価」を下げる為
には「社会的に摘示する」必要が有るわけですが、もう一つ「人が真実と思
う」部分も必要なんです。掲示板は匿名性の世界ですから、突然、ある掲示
板に飛び込んで「これこれしかじか、あいつは悪徳だ」とやったら、本当に
信じる人がどれほどいるかという事も問題になるわけです。そういう意味で
は、掲示板常連ほど気を付けなくてはなりませんね。「被告Aは本件の行わ
れた掲示板において『ものつくり屋』と称して長期に渡って投稿を続けてお
り、掲示板の読者にその投稿を真実と解させる立場にあったと思科される」
と成りやすいですからね。

雑学4 公共の利益

刑法第230条の2では、「公共の利益を図る目的」で「事実を摘示した」
事を証明すると罰しない事に成っています。民事も基本的にはこれに準じま
す。

ここで、掲示板で事実を摘示した相手が「企業か個人か」で違いが出るわけ
です。例えば「あいつは愛人を囲っている」というのを流布させますと相手
がどこまで「公的立場にあるか」が問題になります。給料の高い会社員がそ
の給料の範囲内で行う分には、誉められた事とは思いませんが「公共の利益」
のために糾弾する事も難しい訳ですね。でも相手が政治家だったりすると「
有権者が政治家の品位を判断するための情報提供で公共の利益を図るためだ」
と言い張れますから、事実かどうかの検証に成るわけです。

では、会社はどうだろうと考えると、会社が会社として行う行為というのは
必ず社会の利害と結びついていています。人というのは「目的を持って」生
まれて来るわけでは有りませんが、会社は「目的を持って」作られます。そ
してその目的というのは社会と必ず結び付いていますからね。かいしゃとい
う組織が社会と無関係な活動をするというのは想定外なんですね。


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32064Re:名誉毀損を巡る様々な考察(2)ko URL9/6-01:34

記事番号32018へのコメント
>刑法第230条の2では、「公共の利益を図る目的」で「事実を摘示した」
>事を証明すると罰しない事に成っています。民事も基本的にはこれに準じま
>す。

 現実には、この証明が非常に困難なままだと思います。欠陥商品などの裁判では、
(素人である)ユーザーが(専門家の集団の)メーカーを相手に証明しなければなら
ない立場に立たされてしまう。そういう点では、日本の裁判のシステムはまだ強者
(メーカー)に都合のいいではないかと思ってます。(PL法とかをもっと進めて、
消費者を守ることを前向きに考えて欲しい・・・とも思います)

 インターネットの名誉毀損・・・微妙なバランスの問題ですよね。2chなんか、不
用意に騒がなければネタで終わったことかも知れないし・・・もっと飛び火したかも
知れないし・・・。
 何時破裂するか分からない時限爆弾・・・そんな感じのシロモノを対象にする法律
の整備も必要になるのでしょうか?


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32067現行法の不備?Beyond9/6-03:19

記事番号32064へのコメント
koさんは No.32064「Re:名誉毀損を巡る様々な考察(2)」で書きました。
> 何時破裂するか分からない時限爆弾・・・そんな感じのシロモノを対象にする法律
>の整備も必要になるのでしょうか?

例えば、どういう点において、「現行法では対応できない」とお考えで
しょうか?


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32159Re:現行法の不備?ko URL9/7-00:16

記事番号32067へのコメント
>例えば、どういう点において、「現行法では対応できない」とお考えで
>しょうか?

 少々変な例ですが・・・年輩の方に交通事故の話を聞いたときに、自動車がずっと少なかった頃
には交通事故にあっても、歩行者の側の不注意・・・と言う認識だったそうです。
 自動車の数が増え過ぎて、歩行者を保護する必要性が高まって「交通弱者優先」の考えたかに移
行したんではないでしょうか?

 「現行法の不備」と言うより、今の「(インナーネット時代の)個人が名誉毀損を犯せる環境の
身近さ」って言うのは現行法で想定しなかったように思ったのです。


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32206Re:現行法の不備?Beyond9/7-10:02

記事番号32159へのコメント
koさんは No.32159「Re:現行法の不備?」で書きました。
> 「現行法の不備」と言うより、今の「(インナーネット時代の)個人が名誉毀損を犯せる環境の
>身近さ」って言うのは現行法で想定しなかったように思ったのです。

要は、「根拠の無い、漠然とした不安感」ってことですね。
そんな不安感を元に法の整備を期待するような姿勢は、あまり良いものでは
無いと思います。


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32075自分の表現したことに責任がとれない場合は仕方ない「ものつくり屋」9/6-06:03

記事番号32064へのコメント
こんにちは、koさん。

> 現実には、この証明が非常に困難なままだと思います。

製造物責任法が証明とはかなり意味が異なるのでは無いでしょうか?
製造物においても「欠陥と思われる事象」を指摘した場合「それが欠陥ではない」と
証明する責任が企業側に生ずる訳です。

名誉毀損の場合、「公共の利益のため」というのは、本人の内面の問題であり、本人
にとって最も証明の容易な事です。「私は、これを知らしめる事が社会の役に立つと
思って出しました」と言うだけのことです、むしろ相手が「いや、彼はそんな目的で
表現したんではない」と証明するのは大変難しい事です。

それゆえ、一般には「事実かどうか」という事の方が重要な争点となります。悪徳商
法の被害報告などに限定して言えば、自分が受けた被害が「事実である」事を証明す
るというのが難しいとは思えません。

> インターネットの名誉毀損・・・微妙なバランスの問題ですよね。2chなんか、不
>用意に騒がなければネタで終わったことかも知れないし・・・もっと飛び火したかも
>知れないし・・・。

ある意味で、「面白がるだけ」の「無責任な発言」であれば、名誉毀損の訴訟を受け
ても仕方ない面は有るでしょう。大事なのは、「インターネットの発言と名誉毀損」
という括り方ではなく「無責任な発言と社会性を持った発言」「本人の事実とデマ
や風説」をきちんと分けて考える能力の問題だと思います。

本来、発言それぞれの責任は発言者個々にかかる訳です。真面目な掲示板では「おふ
ざけ」の度が越したり、「デマ情報」が現れると、「そこまでチャカすべきではない」
「その情報は根拠が無い」など、発言者の間で修正ができる面があります。この修正
機能の働かない掲示板に成ったときには、責任はとらなくては成らないのでは無いで
しょうか?


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32162Re:自分の表現したことに責任がとれない場合は仕方ないko URL9/7-00:33

記事番号32075へのコメント
 おっしゃる通りだと思います。

 ただ「責任が取れるか取れない」の認識や能力の判断は、法律だけの問題ではなくモラルの部分
が非常に大きいのではないでしょうか?
 私は(2chなどの)掲示板の場合は、法の前にモラルが問われていると思うし、そのモラルか
ら外れた際に、名誉毀損という法律用語しか無かったのでは?・・・と解釈しているんです。(で
すから、あの名誉毀損は「名誉を傷つけられた」と言うことよりも「名誉を傷つける行為が無責任
に行われいる」と言う事への抗議だと考えます)


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32183Re:自分の表現したことに責任がとれない場合は仕方ない「ものつくり屋」9/7-06:30

記事番号32162へのコメント
こんにちは、koさん。

> ただ「責任が取れるか取れない」の認識や能力の判断は、法律だけの問題ではなくモラルの部分
>が非常に大きいのではないでしょうか?
> 私は(2chなどの)掲示板の場合は、法の前にモラルが問われていると思うし、そのモラルか
>ら外れた際に、名誉毀損という法律用語しか無かったのでは?・・・と解釈しているんです。(で
>すから、あの名誉毀損は「名誉を傷つけられた」と言うことよりも「名誉を傷つける行為が無責任
>に行われいる」と言う事への抗議だと考えます)

少し、全体の流れとして感じている事を述べてみます。
インターネットが普及する事で、個人が容易に名誉毀損を犯すことのできる環境ができた事に対する
とまどいがある様に思うのです。

インターネットの掲示板をどのように考えるかという事なのですが、私は「パネルディスカッション
会場」だと思っています。街のあちこちに様々な「会議室」があり、そこに入ると誰かがパネラーに
なって演台で意見を述べている訳です。客席で様々な意見や議論を聞いていても良いし、気が向いた
ら自分が前に出て意見を述べたり、議論するパネラーとなっても良い訳です。

ここで出来てくるのが、そういう様々な「会議室」の「カラー(特徴)」ですね。ネット掲示板の世
界に長くいる者は、割と素早く「会議室のカラー」を感じ取ります。そして会議室で提示される情報
に関して常に「こういうカラーの会議室での情報」という「フィルター」の元で考える訳です。例え
ば、同じ様な話題が2chで発信されるのか、「保険業界のあり方を真剣に論じる会議室」みたいな
所で発信されるのかでは、ネットのベテランに対する影響力が全然違う訳です。

もし、ネットのベテランがこれから増えてくると「無責任発言の会議室」という所の情報発信は、相
手の名誉を社会的に低下させる」という事が難しくなると考えられるのです。現在は、まだ、そうい
う会議室のカラーにより情報の「重み付けをする」という姿が明確で無いために、風説被害などの問
題なんかも起こりやすい状態にあるのではないでしょうか?

未来の架空判決として「本件の行われた掲示板は、無責任な虚偽発言の場として有名であり、ここに
おいて事実摘示が公然と行われても信じる者は皆無であり、名誉を毀損したとは言えない」なんてね
(ジョークですよ;笑)。

私は何かと言うと「過渡期」ばかり言っている面がありますが、あながち、違ってもいないかも知れ
ません。


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32076名誉毀損を巡る様々な考察(3)「ものつくり屋」9/6-06:24

記事番号32018へのコメント
雑学4 訴訟と言うこと

掲示板での発言を見ていると「訴訟を起こされる事」を大変に思われすぎて
いる感じを受けます。少し「Zの部屋」でも書きましたが、訴訟を起こすと
いうのは、相手にたいした落ち度がなくてもやろうとすればできます。ただ
し、勝てないと何のメリットもありませんし、下手な訴訟をすると虚偽告訴
罪(刑法第172条)や逆に名誉毀損の民事訴訟を起こされる場合もありま
すから、簡単にやらないだけです。

おもしろいデータが有りまして、平成6年の全国検察庁における名誉毀損被
擬事件の処理状況では、起訴が35件、不起訴が361件だそうです。不起
訴処分の比率が非常に高い。このうち公判請求されたのは15件だそうです。
これは何かというと、「名誉毀損」という言葉が一人歩きしているという事
では無いでしょうか。きちんと法的な要件を押さえて、「これこれしかじか
よって、相手は私の名誉を毀損しています」と警察に告発して刑事事件とな
る事が少ないわけですね。

また、弁護士に対しては、名誉毀損の判例では有りませんが、「弁護士が告
訴・告発及び懲戒請求をする場合には、一般人より高度な注意義務が課せら
れるというべきである」という判例が有るようです。会社から「先生、名誉
毀損の民事訴訟をしてください」と言われた場合に、よく調べもせずに仕事
を始めるのは問題ですね。

あと、字句の修正です「思科」でなく「思料」でした。


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32143Re:名誉毀損を巡る様々な考察−その他19/6-21:26

記事番号32076へのコメント
名誉毀損の成立に刑事と民事で異差はあまり無いと考えられますので、名誉毀損を刑
法上の観点から捉えてみたいと思います。名誉毀損を考える時「表現の自由」と「基
本的人権(プライバシー権)」という対極する概念の調整が必要となります。
刑法は230条の2は対極する概念の調和の為と考えられる訳です。

(1)公共の利害に関する事実に係り
(2)その目的がもっぱら公益を図ることにあったと認める場合
(3)真実であるとの証明があったとき或いは真実と信じるに足る相当の理由がある

上記条件を満たす時、これを罰しません。

ここで注目すべき事があります。「ものつくり屋」さんも述べられていますが自然人
たる「私人」と「法人」とは明らかに違うと言う事です。
特に不特定多数を商売の相手とする「法人」の場合この様な掲示板で体験・経験を述
べる事は他の人の利害となりますから「公共の利害に関する事実に係る」事は論を待
ちません。更に多くの場合この様な体験の表明は他の人への警告なり共有となります
ので「目的がもっぱら公益を図ること」も自然に成立する事となります。後は「真実
であるとの証明があったとき或いは真実と信じるに足る相当の理由がある時」という
条件さえ満たせば名誉毀損が成立しない(しても罰しない)事になります。

上記の場合は「法人」の場合ですが、「私人」と言えども代表取締役等の場合には「
公人」的な性格を帯びます。「基本的人権」よりは「表現の自由」が優先される様で
す。勿論「公然と摘示」した事実の内容にもよりますが。

続きます。


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32133右事実が真実であることが証明されなくてもハラケン9/6-19:27

記事番号32018へのコメント
ものつくり屋さん、こんにちは。

「ものつくり屋」さんは No.32018「名誉毀損を巡る様々な考察(2)」で書き
ました。
>刑法第230条の2では、「公共の利益を図る目的」で「事実を摘示した」
>事を証明すると罰しない事に成っています。民事も基本的にはこれに準じま
>す。

どの法律や判例が根拠となっているのかは知りませんが、
アムウェイの裁判での判決によると、
http://www.hanbai.com/lib/am_suit/01/27.html
「公共の利益を図る目的」だと認められた場合は、
「事実を摘示した」って事を証明できた時だけではなく、
#と言うか、事実ではなかったと証明されても。

「(毀損された側に)真実と信ずるについての相当の理由」
が存在する事を証明できていた場合も、
「故意もしくは過失がなく、結局不法行為は成立しない」
みたいです。

−引用開始−
(省略)
摘示された事実が真実であることが証明されたときは右行為は違法性がなく、
また、
右事実が真実であることが証明されなくても、
その行為者において右事実を真実であると信ずることについて
相当の理由があるときは、右行為は故意もしくは過失がなく、
結局不法行為は成立しないものというべきである。
−引用終了−

ただし、
その判決で「相当の理由」があったとした証拠から推論すると、
毀損した側が事実だと信じていたかどうかではなく、
そう信じさせてしまうだけの「相当の理由」が、
毀損された側にあった場合には、
不法行為は成立しないって趣旨のようです。


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32142真実の証明Beyond9/6-20:58

記事番号32133へのコメント
ハラケンさんは No.32133「右事実が真実であることが証明されなくても」で書き
ました。
>「(毀損された側に)真実と信ずるについての相当の理由」
>が存在する事を証明できていた場合も、
>「故意もしくは過失がなく、結局不法行為は成立しない」
>みたいです。

この辺の学説は色々あって、「真実の証明に失敗したらダメ」なのと
「真実の証明に失敗しても、場合によっては大丈夫」なのが、あるよう
です。憲法との兼ね合いみたいで、時代にしたがって、だんだんと緩や
かな条件になってきているみたいです。

詳しくは、「刑法・各論」の本を読めば書いてあります。
WEBだと、以下のページが詳しいようです。

http://www2.dokkyo.ac.jp/~lsemi002/semi/97_sen/no19.htm


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32192伝聞問題と考えてみましょう「ものつくり屋」9/7-09:05

記事番号32142へのコメント
こんにちは、Beyondさん、ハラケンさん。

>この辺の学説は色々あって、「真実の証明に失敗したらダメ」なのと
>「真実の証明に失敗しても、場合によっては大丈夫」なのが、あるよう
>です。憲法との兼ね合いみたいで、時代にしたがって、だんだんと緩や
>かな条件になってきているみたいです。

あまり法学論になっても、お読みの方が退屈されますから(このツリーのはじめ
から充分に退屈かもしれませんが;笑)、少し具体性を持って「伝聞問題」とし
て考えて見ましょう。

AがBより何らかの「被害を受けた」という話を、Cが「真実と思いこんで」、
「社会的な利益を図る目的で」「公然と摘示した」とするわけです。ところが、
そのA話に虚偽・錯誤・誇張などがある場合、虚偽情報の発信元の責任はAにあ
りますが、社会に広めてBの名誉を毀損した事の責任はCに生ずる訳ですね。

ここに伝聞問題というのが生ずる訳です。「真実」とは何かという場合に、「
AがBにより被害を受けた事」は真実では有りませんが「AがBにより被害を受
けたという話があった事」は真実です。Cはその伝聞を広めた訳です。

従来、法の解釈としては「話の内容の真実」を重視し、「話があったという事実」
の立証では不完全とする立場に立ってきた訳です。というのは「伝聞の存在」を
持って「真実と思うに足る」としてしまうと、「風説被害」と呼ばれるものの責
任を問い難くなるからです。

しかし、伝聞の存在を全く考慮しないとなると、「公共の利益を図る目的で、公
然と事実を摘示」できるのは当事者しかいない事になります。食中毒事件での製
品回収を「もう少し待て」という指示を経営者がしたと言った話を公表できるの
は指示を受けた本人だけなんて言うのも、「社会として困ったこと」になります。

それゆえ、基本的に伝聞の有ったことのみでは「真実と思うに足る理由」とはし
ませんが、その伝聞の発生状況とその内容の相関などを考慮して判断する事にな
る訳です。例示した場合でもAがCに語った状況(嘘や虚飾・誇張が入りやすい
状況かどうか)や、Cが本来持っていた情報量などの関係を見極める事でCの責
任を決める事に成るわけです。


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32253実例の解析でも「ものつくり屋」9/7-16:35

記事番号32016へのコメント
こんにちは、皆さん。

あまり法学論でも退屈でしょうから、実例の解析でもしてみましょう。
といっても、これは信用毀損の例なんですが、まあ参考にはなるでしょう。

ある新聞記事です
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 インターネット上の電子掲示板にライバル会社を中傷する書き込みをし
たとして、奈良県警捜査一課と奈良署は12日、****町、婦人用肌着
販売会社社長***容疑者(38)を信用棄損などの疑いで逮捕した。
 調べでは、***容疑者は昨年9月19日と同20日、経営する会社の
コンピューターから、インターネット上の一般消費者向けの意見掲示板に
アクセスし、**市に本社がある大手肌着販売会社の「元社員」を名乗っ
て、同社について「消費者センターへの苦情が多い」「役員が特定の宗教
団体関係者で占められている」などといった虚偽の書き込みをした疑い。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

実はこの後どうなったのかは良く知らないのですよ。

名誉毀損を犯すためには「公然性(広く他人に知らしめること)」「真実
性(人が真実と思う)」が成り立たなくては成りませんね。

この場合、掲示板に書いた事で公然性が成り立ちますね。
大事なのは「元社員」ですね、これによって「真実性」がかなり違います
ね。これは、元社員であるかどうかという事実とは無関係に、人に真実と
思わせるという事が重要になります。

この事例は信用毀損という事で名誉毀損の「公益の特例」のは違いますが
名誉毀損であったとしても「公益の特例」の対象にしにくい状態がありま
すね。一番まずいのは、ライバル会社の経営者であるという事ですね。普
通の人ですと相手の名誉の低下が「自分の利益につながる立場」があると
「公益のためにやりました」と言い張ってもなかなか信じては貰えません
ね。たぶんお読みの皆さんにも信じては頂けないでしょうね。

さらには、内容にも問題はありますね。信用毀損の対象と成った会社は実
はマルチ商法の会社でして「消費者センターへの苦情が」あるのは事実で
してね「多い少ない」というのは、主観的な判断が入りますからね。企業
の情報として「消センに苦情が多い」とかいうのは、消費者にとって重要
な情報ですから、例えライバル企業が「相手の信用をおとしめる」目的で
いっても、状況の判断によっては、許され無いとも限らないんです。ただ
経営者の宗教となると、消費者にとってどこまで重要かが大変不透明です
からね。

この事例から分かる事というのは、かなり色々な要素を満たしているとい
う事ですね。どれかの要素が欠けると判断が変わってくる可能性がありま
すね。


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32499ageの代わりに様々な法律説明「ものつくり屋」9/10-17:07

記事番号32016へのコメント
こんにちは、皆さん。

あまり議論もしないうちに過去ログに行って貰いたくないのですが、書き込
むなら少しでも意味のある事を書き込むべきだと思いますので、名誉毀損と
関係の深い幾つかの法律を並べてみました。

刑法 第233条 《信用毀損罪・業務妨害罪》
 虚偽の風説を流布し又は偽計を用い人の信用を毀損若くはその業務を妨害し
 たる者は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処す。

名誉毀損と似ていますが、この場合「虚偽の風説」の「流布」でなくては成り
ません。名誉毀損が「事実であっても成り立つ」のとは大分違います。良く勘
違いされるのですが、事実の中に含まれる虚偽部分を指して「この部分が虚偽
だから」なんてのがありますが、法の解釈としては「風説」全体の「虚偽性」
と「流布」に伴う「公然性・真実性」が問題になります。「あいつは昔30万
円の借金踏み倒した」の話で実際が29万円だったなんてのは、その話を「虚
偽」とするには弱い話ですね、でも30円だったら「虚偽」になっても不思議
は無いでしょう。このあたりが、私のよく言う「社会通念による判断」が必要
な所です。

刑法 第234条 《威力業務妨害》
 威力を用いて人の業務を妨害した者も、前条の例による。

この場合、例えば相手が業務を行うに支障のでるだけの威力を用いる必要が
あります。しつこい電話勧誘には「適用されるぞ」と言い返したりします。
電話がしょっちゅう掛かるというのは、充分に業務を妨害します。大事な電
話を待ってたりした日には目も当てられません。

民法 第710条 《精神的損害に対する損害賠償》
 他人の身体、自由又は名誉を害したる場合と財産権を害したる場合とを問わ
 ず前条の規定【損害賠償】に依りて損害賠償の責に任ずる者は財産以外の損
 害に対しても其賠償を為すことを要す。

クーリングオフなんかで「そんなことしてただで済むと思うな」なんて事言わ
れたのが様々な不安を呼び起こしたりした場合には、使おうと思えば使えます。


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